仮想通貨の取引を全部無料で自動化する! (Gekko + Google Cloud Platform + Freenom + MyDNS + Let's Encrypt) その一 自動取引の概要説明
はじめまして、子熊のゾルバです。
最近仮想通貨の取引を始めました。まだまだ初心者ではありますが、読者の皆様に有益な情報を届けられるように頑張ります。
仮想通貨とは何かだとか、将来性はあるのかとか、今後値上がりするの?という説明は先達が残してくれた情報があるのでここでは説明しません。将来性があると信じているので私も貯金を突っ込んでいます笑
このブログの最初のテーマとしては、仮想通貨の相場データを元に取引を自動化するためのツールをセットアップする手順を説明していきます。
取引自動化のメリット
今まで仮想通貨や株等の取引を行った経験がある方は、こんな経験があるのではないでしょうか。
- 仕事や学業など忙しく、取引所のチャートに張り付いてなどいられない
- 値上がり/値下がりが気になって仕事に集中できない
- 利益確定、損切りの判断が遅れ、含み損を抱えてしまった
- チャートを見ていない間に相場が大きく変動してしまった
取引を自動化する事で、事前に決めたルールに従って機械的に取引を行ってくれるので、このようなお悩みをお持ちの方の手助けになれれば幸いです。
取引自動化までの流れ
今後書く予定の記事です。Gekkoというツールを動かすのが目標ですが、その下準備が必要です。
- 自動取引の概要説明 (本記事)
- Freenomでのドメインの取得
- MyDNSでのダイナミックDNS設定
- Google Cloud Platformでのサーバー構築 (Ubuntu + nginx + Node.js)
- Let's Encryptでのサーバー証明書取得
- Gekkoのインストール
- Gekkoを使った自動取引例の紹介
使用するサービスは全部無料です!私のようなワーキングプアにも嬉しいですね。
できるだけ優しく書いていくつもりですが、ある程度のITの知識と英語力が必要です。もしわからない事があれば、お気軽にコメント欄で質問をお願いします。
Linuxのセットアップに慣れていないと少々骨が折れる作業だと思いますが、それに値する大きな見返りがあります!(多分)
取引自動化の概要
簡単に仮想通貨の取引の流れをご説明します。まず前提条件として、自動取引云々の前に取引所での口座開設と、ビットコインの購入を行う必要があります。
という流れとなります。
まだ仮想通貨取引所の口座を持っていない人は、何はともあれ口座を開設し、少額でよいのでビットコインを購入しましょう。(多くの資金を突っ込むのは、相場をチェックして値段が安くなった時に)
USDTについて、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
前準備(取引所口座の開設)
代表的な取引所をご紹介しますので、全部登録して使い勝手を比較してみる事をおすすめします。
コインチェック
初心者でも簡単に仮想通貨が購入できます。また、ビットコイン以外の仮想通貨(オルトコイン)も12種取り扱っているのも高ポイントです。ただし、購入手数料が高いのが難点。
bitFlyer
日本で最もビットコインの取引量が多い(=売買が成立しやすい)取引所です。多額の取引をする場合におすすめ。 無難ですが、特に突出した特徴が無いのが難点と言えば難点。
Zaif
私がメインで使っている取引所。手数料がマイナスなので、取引すればするほど得をします。 XEMを購入するならここ。サーバーが貧弱なのかたまに応答しなくなるのが難点。
Poloniex
海外取引所は、Poloniexに口座を開設しましょう。*3
口座開設後は、まず二段階認証を有効にしましょう。コイン盗難のリスクを大幅に減らすことができます。
Gekkoとは
Gekkoとは、オープンソースのビットコイン自動取引ツール(ボット)です。
Gekko - Open source bitcoin trading bot platform
各種テクニカル分析の指標を元に、APIを通して自動で取引所に売買の命令を出す事ができます。最初から定義されている以下の指標を使う事もできますし、自分でカスタマイズする事も可能です。
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DEMA
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PPO
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RSI
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StochRSI
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TSI
Gekkoのセットアップ後はWebUIから売買の条件(Strategy)を作成できます。
また、過去の値動きデータをインポートし、自分が定義した売買ルールでどの程度利益が出るかシミュレーションする事もできます(Backtesting)。
この例では相場が良かったこともあり、205.9%の利益が出ています。(よく見ると高値づかみして損をしているところもあるので、まだチューニングの余地がありますね)
自分のStrategyを決めたら、後はそれに従い実際に取引を行ってくれます。
長くなりましたので、今回の記事はここで一旦切りたいと思います。
最後に一言、投資は自己責任で!
*1:仮想通貨にもビットコイン、イーサリアム、リップルなどありますが、最も取引高が多い(売買が成立しやすい)という理由で、ここではビットコインを前提にお話します。
*2:USDTとは、常に米ドルと同じ価値を持つようにコントロールされた仮想通貨です。日本円と仮想通貨の交換で利益が出ると課税対象となるため、自動取引では仮想通貨同士での売買を想定しています。ただし、仮想通貨間の売買であっても課税対象とみなす場合があるようで、2017年9月時点では税務署や専門家の見解も割れている状況です。
2017/10/6追記
仮想通貨同士(BTCとUSDT)の売買も課税対象となるようです。手間はかかりますがちゃんと納めましょう。
*3:主要な海外取引所にはPoloniex、Bitfinex、Bittrexなどがありますが、Gekkoでの使い勝手がよいのはPoloniexなので、ここではPoloniexを取り上げます。一番先進的で使い勝手が良いのはBittrex。
*4:他にも取引ボットは色々な種類があり、Haasbotというのが一番人気の様子です。ただし3ヶ月のライセンスが0.06BTCなので、1ヶ月あたり約1万円かかります。Gekkoは無料です。